「あれだ!」
ピピの乗った宇宙船はついにシャッフル星を見つけました。
それはキャラメディア星よりもはるかに大きく、海も山も計りきれないほどたくさんありました。
宇宙船は雲を突き抜け、ゆっくりとシャッフル星のとある島へと着陸して行きます。
「たしか教えて貰ったのはこの辺だったんだけどなぁ……」
ピピは宇宙船を降りて辺りを見回しました。
するとどうでしょう。そこには頭、体、しっぽが色々な動物に入れ替わった不思議な動物がたくさん!
どの動物もとてもカラフルな色をして、まるでサーカスと動物園が一緒にやってきたような賑やかさでした。
「あのー、取材をしたいんですが」
ピピがある動物に話しかけると、その動物はピョーと鳴いて飛んで行ってしまいました。
「あのー……」
次に話しかけた動物は恥ずかしがってすぐに地面へ潜ってしまいました。
「うーん、困ったなぁ」
取材をしたいピピですが、動物たちは突然やってきたピピに驚いてかなかなか話を聞いてくれません。
そんな時です。困ったピピのもとにうさぎ頭の女の子が近づいてきたのです。
「あなただあれ? 見かけない体をしているわね」
「私はピピ! キャラメディア星からやってきたの!」
うさぎ頭の女の子の名前はチッチ。ピピはこの星にやってきたいきさつをチッチに説明しました。
「へぇー、TV番組を作っているんだ! でもこの星を取材しても面白いのかなぁ?」
「大丈夫! 絶対面白いって、ピピっと来たんだからっ」
ピピとチッチは笑い合いました。
そこへ今度はライオン頭の男の子が近付いてきます。背中に大きな発信機を背負って!
「やあ、もしかして君がピピかい?」
「うん! あなたが電波を発信していたのね」
ライオン頭の男の子の名前はガオ。どうやらおじいちゃんから発信機を貰って試しに電波を発信していたみたいです。
「シャッフル星へようこそ! ボクたちが取材のお手伝いをしてあげるよ!」
「ホント? ありがとう!」
こうしてピピはガオとチッチと共にシャッフル星の取材を始めました。
さてさて、取材はうまく行くのでしょうか。
ピピのレポートにこうご期待!